スーパーマーケット文化堂の創業者を送るお別れの会

会社として次のステージに力強く進むために開催
品川区を中心に数多くの店舗を構えるスーパーマーケット「文化堂」。
このほか、山一産業株式会社、株式会社ナショナルパックの2社を起こされた、女性経営者を送る会をプロデュースさせていただきました。
「社葬やお別れの会は開かなくてよい」
一代で会社を築き、堅実な経営をしてこられた故人はそのように言い遺しておられました。
しかしながら、現在、会社を率いられている山本社長は「偉大な功績を遺された故人をしっかり送り出す節目の会が開かれなければ、会社として次のステージに力強く進んでいけない。華美にする必要はないが、故人の品格を尊重し、また創業からの今日までの歩み、原点をしっかり振り返り、故人に感謝を届ける会を行いたい」
このようにしてお別れの会の企画はスタートしました。

式典の概要
規模 |
500名以上のお別れの会 |
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式場 |
品川ザ・グランドホール |
宗教形式 |
無宗教形式 |
花祭壇 |
オリジナル花祭壇 |
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選んだ会場はホテルではなく「品川ザ・グランドホール」
500名を超える式典が行える会場選びから企画はスタートしました。これだけの人数が収容でき、アクセスのよい場所、また創業所縁の品川の土地で探すことになりました。品川周辺には立派なホテルもありますが、費用面で会場費のみでも金額として大きなものになることから、「これでは華美になり、故人の望むものではない」という判断があり、ホテルではないながらも、品格、アクセス、おもてなしの面で優れた会場を探すことになりました。
結果的に数多くのイベントホールを探しましたが、「品川ザ・グランドホール」が500名規模、予算、おもてなしの面でも優れており選ばれました。
会場費の面ではホテル利用の場合の約1/5となりました。会場費を抑えた分、祭壇、展示、お食事、返礼品など感謝を込めた演出部分に厚く予算を使うことができました。 -
午前中は生演奏と映像で送る式典、午後は自由献花という2部形式に
午前中には追悼映像の上映ほか、弔辞を賜る着席形式の式典が開かれ、献花の後は会食になりました。生演奏で送り、優雅な時間となりました。
午後は自由なお時間に追悼映像がご覧いただけ、献花、懇談をいただけるタイムスケジュールが組まれました。 -
女性経営者らしい、音楽と美しい花祭壇
カラオケが大好きであった故人。美空ひばりさんの曲をはじめ、女性らしい、昭和を駆け抜けた故人を偲んだ選曲で、美しいお花と共に優雅な時間をお過ごしいただきました。
祭壇は文化堂のロゴマークで採用されている「ハト」をモチーフに、羽の形で優雅に飛び立つ姿をイメージしたオリジナル祭壇をご用意しました。緩やかな曲線、優しいピンク色の祭壇で、とても明るく会場を彩りました。
また、祭壇は多く寄せられた供花代を充当させてお作りさせていただきました。
皆様のお気持ちを無駄にせず、主催者様の費用負担を抑えるご提案となりました。 -
経営者の歩みを振り返る「追悼映像」そして「展示パネル」
会社には社内報、アルバム、故人が遺された本、インタビュービデオなど膨大な資料がありました。お忙しいご担当者に代わり、資料を一通りお預かりし、日比谷花壇側で「追悼映像」と「展示パネル」に編集いたしました。歩みが分かる展示となり好評で、感謝の言葉をいただきました。
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「おもてなし」を大事にした故人らしい会食の時間
献花の後には会場一角に会食スペースを設けました。コロナ感染対策をしっかりし、1つ1つ蓋つきの可愛らしい容器にてお食事をご準備しました。
お別れの会当日は故人様のお誕生日にもあたり、ショートケーキもお出しさせていただきました。ホテルに負けないクオリティのおもてなしができたと思います。 -
株式会社文化堂 山本社長様からいただいたご感想
この度は、弊社の創業者である故後藤せき子相談役のお別れの会にて、ご尽力下さり誠に有難う ございました。心より厚く御礼を申し上げます。
私どもにとって「お別れの会」というものは全くの未経験であり、しかも、貴社にご連絡した時期はコロナ禍で、感染者の増加が連日の様に報道されている状況下でした。それゆえ、通常とは違った対応策が必要であり、本当に難儀しておりました。今、思い返しましても、会場探しから設営、スケジュール、ご招待の仕方等々、決めなければならない事が山ほどありました。その様な中で、相談させていただいたところ、常に私どもの立場に立って親切丁寧に的確なアドバイスとスピーディーな対応をして下さり本当に助かりました。お陰様で、大勢のご参会者から「とても感動した」「何から何まで行き届いた素晴らしい会だった」と、お褒めのお言葉を頂戴し、想像を遥かに超えた最高の式になったと感謝と共に感激致しております。
特に、日比谷花壇様ならではの大変温かみのある荘厳で豪華な祭壇は、「さすが御花を扱う事にかけては日本で最高峰の会社だ」と、誰もが感動し溜息をついていらっしゃいました。
故人を偲ぶ展示場も、品とセンスがよく、短時間の中で何気なく飾られた御花の数々も場の雰囲気を優雅で格調高いものにして下さいました。
生伴奏も心の琴線を震わす最高のものでしたし、司会の方も優しい語り口から間の取り方まで心に沁みるものでありました。本当に素晴らしかったです。
一番悩んだのがコロナ禍での飲食の提供をどうするかと言う点でしたが、これもお陰様で最高のおもてなしが出来ました。抜群のセンスで盛られた数々の軽食の美味しさもさることながら、その小分けした適量配分もお見事としか言いようのない質と量でした。器も大勢の方が感心しておられました。特に、一流の寿司職人様によるお寿司セットは、抜群の鮮度感と美味しさでほうぼうで話題になっておりました。まさに圧巻でした…。普通、あの様な場で「美味しい、美味しい」と盛り上がるものではないのですが…。
可愛らしいショートケーキには一瞬驚かされましたが、すぐに故人の誕生日であった事を思い出し正直脱帽した次第です。その気配りと発想には、さすがに参りました。
お土産の内容も高評価され、さらに用意した数も見事なまでに適量で本当に驚きました。
さらに、最後に弊社の全スタッフに祭壇に飾られていた生花をお持ち帰り用に包んでいただきました。誰もが「日比谷花壇のブランド花」に感激し、家族に喜ばれたとのことです。中には、こんなに立派で多くの生花を家で飾ったことが無いので、帰りに花瓶を買って帰った社員もおりました(笑)
日比谷花壇様のスタッフの皆様も本当に、目配り・気配り・心配りが行き届いており、やはり御花を扱う会社様は全く違うものだと感心のしどうしでした。ですから私は、当日、会場に着いてから間もなく、嗚呼、これならもう大丈夫だと安心し、自分の役割に集中する事が出来ました。本当に有難かったです。
きっと故人も天国で全くの想定外、身に余る光栄だったと感激していると思います。本当に、本当に有難うございました。